5回 企業組織のチームワークづくりと個別管理

飲食企業再生ポイント


飲食業界はその他の企業と比べてろくな教育もせずに現場(店)に新人を配属してしまうことが非常に多いことである。
ここに新人をやる気やモチベーションを低下させる原因があることだ。人手不足に喘いでいる現実を配慮すればわからないでもないものの、これではけしてよい人材を育てることは不可能であり、直ぐに止めてしまうという動機を作っているのは企業側に大きな原因があるだろう。
まず新人にはある一定企業方針や考え方をOFFJTとOJTを合わせて教育する仕組みを構築しなければならない。

具体的には、トレーニング項目と指導内容を明確化することであり、新人スタッフに目で見て分かる内容にしておくことである。
また新人がトレーニング期間を終了し、現場に配属された後のキャリアプランの流れや継続的な教育システムを説明しておくことも必要になる。
このような教育システムがない会社は、早期に教育システムと個別管理(モチベーション、スキルアップ)手法を導入すべきであろう。

人材育成とは、しっかりとしたキャリアプランがなければ、人材は育たないばかりか、止める原因を促進してしまうことを理解しておくことである(ほったらかしは会社をやめる原因)
厳しさにもチームワークと愛情を持つ
仕事とクラブ活動は違うものだと言うことはもっともなことであるものの、時代の変化によって雇用形態や働き方も大きく変わってきている。
勿論正社員でない限り、労働力は売り手市場であり、給与が高く楽しく、働き甲斐のある仕事を選ぶことである。

正社員であれば、給与、労働待遇、やりがい、仕事の楽しさまで様々な動機が入社条件になるだろう。
つまり「社員やアルバイトが止めない企業」とは、新人を大切にすることなどその雇用や育成する仕組みがしっかりしていることを理解しておくことであろう。
所謂新人教育、キャリアプラン、フォローアップや仕事に仲間と一緒に仕事をして楽しさを喚起する仕事とイベントを組み合わせた教育方法を導入することが、昨今の新人やアルバイトが止めない会社を作る一歩に繋がることは確かであろう。
次回へ続く

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