13回飲食企業開業・再生のポイント/儲けを生み出すための業態企画づくりを再認識せよ
いまや飲食店は全国に約70万件存在するといわれているものの(売上規模は約23兆円)そのほとんどは中小企業や生業家業がその売上を担っていることである。いわば上位売上マーケットシェアは大手企業あるものの、寡占化状態にならない理由は、全国に広がる飲食店は相変わらず、個人店、中小企業の飲食店が多いことは周知の通りであろう。
また因みに年間出店する飲食店の数は、約5万店に対して潰れる店も約5万店といわれるようにいかに飲食店という業態は脆弱な体質であるかがよくわかるはずである。ではなぜに飲食店を失敗するかは、失敗することがわからず、開業してしまうという企画力や儲けの経営構造(数値管理)を綿密に検討せずして安易に開店してしまうというあまりにも短絡的な感覚で飲食店開業に乗り出してしまうことに大きな問題がある。
つまり例えば、「飲食店は開業してみないと成功するかどうかわからない」という曖昧さや開業準備もろくにせずに開業してしまうなど、その多くは相変わらず大手企業より、中小、個人(生業家業)の数がいかに多いかという現実が根底にあることを忘れてはならない。
また飲食店経営を成立するための人材不足が飲食店経営を難しくしているともいわれていることである。
さらに外食業界の労働力不足も少子高齢化や人材不足が加速化し約外食業界の人手不足は約35万人ともいわれていることを配慮すると、ただ単に飲食店を開業すればよいというものではなくなってきていることも今後の飲食店開業や再生の課題の一つになるだろう。つまり現場スタッフや社員を募集してもなかなか集まらないという人材不足が飲食店経営の弊害になっていることも現実にある。
今後飲食店の開業・再生を検討する企業や個人が真剣に着手しなければならないことは、飲食店の儲けを生み出す構造を綿密に検討することであり、飲食店の精度の高い企画開発や事業計画をしっかりと検討することであろう。
飲食店開業・再生の際に重要なことは、やはり飲食店の業態や仕組み(儲けを生み出す構造)がしっかりしていることであり、実践的な精度の高い企画づくりをすることこそ、成功という活路を見出すことに繋がることを理解しておくことである。
「成功の要諦は業態企画コンセプトを明確化すること」
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