27回企業再生のポイント/女性の視点で業態コンセプトをまとめること

27回企業再生のポイント/女性の視点で業態コンセプトをまとめること

外食業界は売上低迷、客数減少など企業としての存続をかけた戦略を次々と打ち出しているものの、いまやニッチもサッチも進むことのできない低迷という名の長いとんねるに迷い混んでしまったかのように、出口が探し出せない状況に陥っている現実がここにある。

特にここ数年の企業成長を検証しても注目できる企業は数えるほどと全体的に元気のなさが目立っている。むしろ今日の時代の状況を分析すると、外食消費は低下しているものの、繁盛している店は行列を出すまでに生活者から支持されている店が存在していることを理解しなければならない。
何故に生活者に支持されているのかの理由には支持される戦略があることを分析する必要がある。

また近年の食べ物に対する自分ライスタイルとしてインスタグラムの流行は、大きく店の集客に繋がる武器であろう。
美味しい料理の写真を自分のさも自分のライフスタイルかのように様々なSNSにアップして楽しむことは、ヒット商品を打ち出した店は、一夜にして繁盛店になるという不思議な現象もある時代である。
勿論生活者に支持され繁盛している店は、数多くある(業種業態によってその内容はことなっているものの)、しかし繁盛している店には少なからずとも共通点があることを見抜けなければならない。

その共通点を大きく分けると、①低価格高付加価値型、②中価格高付加価値型、③男女別、④年齢別など見えてくるキーワードは絞られてくる。

そのキーワードにさらに付加されるポイントは①「こだわり」、②「オリジナル性」、③「料理の美味しさ」など、これまでの利便性よりも付加価値の在り方に絞られていることをわすれてはならない。

特に近年に共通するボイントとして女性に視点を絞ったコンセブトが繁盛店を産み出していることだ(若年層はスウィーツ、アダルトは様々な業態へ)
何故に女性なのかは、食に対する味覚、付加価値、健康志向、こだわりなどいずれをとっても男性に比べ厳しい視点を持っていることや気に入った店にはリピーターとして固定客になる確率が高いことが、集客のための戦略として女性の口を狙えという言葉さえも誕生している。

しかしやみくもに女性をターゲットとしたコンセプトを打ち出せば全ての飲食店が繁盛店になると言うものではない。そこには女性客を集客するための綿密な分析や情報収集などの検証や調査があってこそ、繁盛店に繋がる一歩がふみだせることを理解しなければならない。

つまり男性客を主軸におく飲食店が女性客を取り込みたいといって単に女性にあわせた料理を訴求しても女性客は増加しない理由と同様なことだ。
その場合には根本的に業態としてのスタイルの見直しなど単純に女性客を集客することは難しい。
いわば女性客にコンセプトを合わせた繁盛店を創造するためには、ターゲットとする女性の①年齢層、②ライフスタイル、③立地選定(C+TPSマーケッテイング/街の姿、回遊する人々と底に集うT/ターゲット客層、P/飲食店の位置づけは、S/差別化するもの)、④店づくりに至るまで細部な分析や料理へのこだわりは必須条件になることを忘れてはならない。
いまや俗に「女性客に支持されない飲食店」は繁盛店にはならないことを肝に銘じておくことである。

お問合わせこちら