30回企業再生ポイント 射抜き物件で店舗展開に勝つ方法
飲食店を開業あるいは多展開するうえで取り巻く社会情勢や生活者の外食に対する動向は一向に活性化しない状況にある。
この状況の中で飲食店を開業するにはリスクをいかに軽減できるかがビジネスとしての成功を大きく左右することである。
都心部や地方都市には空き物件が目立つようになっているものの、一向に次のテナントが決まらず空き状態がここ近年の現象であろう。なぜにテナントが埋まらないかは言うまでもなく、投資採算が合わないことが大きな要因であろう。
賃貸料に対する売上高を見込めないことが飲食店の展開を鈍化させている要因の一つであろうし、飲食店を展開するための新しい戦略を模索することが活性化の糸口になることは周知の通りである。
飲食店を開業するリスク軽減の一つに射抜き物件での開業がある。射抜き物件とは、テナントに入っていた店が内装や厨房設備など全てそのままの状態で新しいテナントが契約するというスタイルであり、物件によっては造作譲渡という条件がついている物件もあるものの、一昔前のように法外な譲渡額は通用しなくなっていることである。
つまり前に営業していた店の改修を行い新しい飲食店を開業するという方法である。勿論改修部分を増やせば投資採算は悪くなるだろうし、いかに最低限でリモデリングができるかが成功率を高くする方法であろう。
最低限改修しなければならない部分はフアサード入口の看板や正面のイメージ、キッチンの調理機器の配置変更、内装デザインや施設補修が必要な箇所など改修は最低限に留めておくことが改修のポイントであろう。
決して改修してはならない部分は防水区画の変更や空調設備の大幅な改修を行わないことをわすれてはならない。
射抜き物件の利用は既存設備をいかに生かして新しい飲食店を開業するかにある。改修箇所がおおければ多いほど、リスクが増加することを理解しておくことだろう。
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