2022/求められる厨房業界の思想変革
飲食店にとっての厨房の位置付けは心臓部であることは永久に変わらないことであるものの、一向に飲食店の企画計画では、厨房は店の片隅に追いやられていることが現実であることだ。
何故に飲食店に携わる設計関係者の意識や厨房への理解興味を持たない理由は、厨房業界や厨房に携わる人達にも大きな問題の一端があることであろう。
まず厨房機器を供給する企業としての姿勢としてこれまでの設計デザイナー、あるいはクライアント側のいいなりになる傾向が強く、ビジネスのスタンスとして常に受注産業という仕組みから提案型の厨房設計を推進できないことに大きな障壁があるのかもしれない。
しかし飲食店の企画の成否を担う立場としては、余りにもなさけないことであり、もうそろそろ厨房設計の役割や重要性を広く理解してもらう活動や努力を厨房業界が推進していかなければならない時期にきていることを理解しなければならない。
例えば、厨房業界が外食業界や飲食店開業を志す人達に対して厨房勉強会セミナーを開催するなど、自社だけがよければいいという狭く古臭い体質を根本的に思想変革していくことも重要な啓蒙のひとつになるはずだ。
誰もが業界の趨勢に流され、設計者やクライアントに思う意見もろくに発言できないようにしてしまったのは、厨房業界の体質に問題があることを忘れてはならない。
それでなくとも時代は刻々と変化しているにも関わらず厨房業界だけが一向に何の進歩も変化もない。ともかく時代の変化を見据えて前へ踏み出す勇気と努力を怠ってはならないだろう。
日本市場規模は、徐々に縮小化している現実を配慮すれば、短期、中期戦略として企業戦略を具体化していくことが必須であることは周知の通りであろう。
コロナ禍の厳しい状況にあってどの方向性へ舵を取ればよいのか迷走していることは、現実であろうが・・・・・
何もせずに現実を眺望していても明日は永遠に見えてこないだろう!
【今何をすべきか】企業上層部は、真剣に企業の進むべき道や戦術、戦略を計画していかなければならないだろう。
社会的情報、業界情報、外食状況様々な情報など全てを検討して企業の進むべき方向性を探すことを日々努力していかなければならない。
「努力なき業界には、新しい市場を生み出すことはできない。
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